人生の隘路(あいろ)その三
北海道内の移動列車は外国人でどこも混雑しております。ホテルも混み合っており希望の宿は満室のためお断りでした。レンタカーもなかなか取りづらく観光業だけは盛況でした。海鮮丼食堂は外国人の行列でした。札幌市内はホテル、マンション建設があちこちで見られました。北海道、札幌は物価が高く感心しません。そこまでの都会ではなく巨大な村社会と言った感じがしました。宿も飲食もお勧めはやはり大阪です。商都大阪ならいくらでも何でもあります。京都と神戸とも隣接しているため利便性のよさもあります。私が長く滞在するとしたら大阪かと思います。大都会で店も宿も見るものも多く飽きません。さすがに食い倒れのまちで遊び心と下町情緒が漂う商店街は庶民的で好感が持てます。先日滞在していた福岡は札幌よりは住みやすく都会的で享楽的かと思います。私は福岡に軍配を上げます。またあれだけ敷地の広々した札幌でもタワマンが林立していることは意外でした。車道も歩道も広く土地に余裕がありながらです。今日は霊園の見学でした。売れている様子はなく維持に悪戦苦闘の様子はわかりました。これからはエコ時代のためこじんまりとした寺院や霊園の時代になると思います。大本山や広大な敷地を持つ寺院や霊園は管理できなくなると思います。集客はできないし顧客は激減します。結局は顧客に吹っ掛けることになるため悪評が祟り破滅への道を突き進むことにはなります。
私が今、取り組んでいることはいかにして経費が抑えられて格調のある品格と奥ゆかしい佇まいのある寺院様式を構築していくかにあります。伽藍の改造の次にやっていることは境内整備と庭園の作庭です。年内完成を目指しております。あとはごねる人間をいかに削除して整理一掃するかです。私は再三、人間関係はドライに断捨離せよと言っております。老獪老醜の老害老人は斬り捨てよ、と。私は随時、LINEもブロックし続けております。これも掃除の一環です。精神衛生のための健全行為です。何も恐れるものはないし没交渉にして仕舞えばよいのです。葬り去ってさようならです。とにかくこれまで交渉に時間を取られてそのための時間給はもらっておりません。厄介な旧檀信徒や組合人がいて今でも恨んでおります。あの時の時間と労力と神経を取られ過ぎました。特に先代時代からの不届者一家はこの機会に一掃するつもりでおります。私の代となり最善の譲歩をしても決裂しました。この地域はまったくもって愚弄者です。だから見捨てます。またAI時代は買い手市場に変わります。人事の一新には好機となります。結局は優秀な人を雇えたところが勝ちます。素行のよい人材を配置しない限り発展はありません。人の入れ替えなきところに持続的成長はなしです。そのために今では私の場合は常に人を寄せ付けないように凄みを利かせております。視野にも入れないようにしております。近寄りがたい雰囲気を出していたいものです。もっと迫力をつけて威嚇できるほどのものが持てればとさえ思います。やさしすぎています。そのために周囲を甘やかしてしまっております。人が離れてくれないのはそうした理由によるものだと認識しております。これからはもっと厳格で厳畯になれたらと思います。
今は世の中が、特に寺院社会にも淘汰の波が来ております。病院や介護施設が軒並み赤字の中で寺院社会だけが聖域でいられるわけがありません。当院は積極的対応ができるように設備投資を急いでおります。万全の態勢を構築しております。私が出張をしているひとつの理由は世情を把握して現状認識をすることです。それによって時代を分析し方向性を決めていく手段の一環です。今の方針でずれていないかを計る意味もあります。どうしても引きこもっていたら内向きになり閉鎖的になります。積極投資に後ろ向きになります。保守的にならならないようにするためにもアウェーでの視察は必須となります。さらに自信を深める意味合いもあります。これで間違っていなかったなと自らに念を押すことになります。今週から彼岸の入り、9月29日(火)からチベット仏教関係者一行が滞在して研修、そして大法会があります。チベット仏教サンキャ派二十七世の最高指導者、サンポチェ法王も来日来山されます。どうしても今週に北海道視察を済ませる必要がありました。エスコンフィールド北海道には行くことはできませんでしたが後日を期します。まだ駅はできていないということです。次回のために取っておきました。当初は航空チケットの予約を考えておりましたが今回は新幹線での道程で本当によかったです。時間的ロスも少なかったかと思います。列車の旅の方が視察に適しております。見聞を広めて勉強になりました。特に駅前の様子がそのまちの経済の鏡であり生き写しです。本当に何もないところが多いことに驚きました。日本では人、人、人だかりの都会と言える街は東京と大阪だけです。その他の都市は駅前しか人はいません。思ったよりは閑散としております。今後の日本はこの二拠点に収斂されて地方は消滅衰退の時代を迎えることになります。有名神社でも倒産の報道がされております。地方の大病院の閉鎖は連日のように報道されております。
先日は曹洞宗の大本山永平寺で慶弔会がありました。仄聞するところ最前列の特等席は中国仏教協会一団とのことでした。祝辞も最初に行われたそうです。すでに森ビルの資本も入っているようですし今後の運営に何らかの関与があるのかもしれません。状況は刻一刻と変化をしているものと思われます。注視する必要があるのかはわかりませんが。そうした中にあっても私は我関せずと我が道を生きるのみです。今は青函トンネルに入りました。轟音が軋むように颯爽と駆け抜けております。私もこの北海道新幹線のように脇目も振らずに大地を横断していきたいものです。発車、オーライと。まもなく新青森駅に停車します。
令和八年九月十七日
見性院 橋本英樹拝





