番外編(転載)

(料理人グループへのオーナーからの手紙)
おはようございます。料理人グループのみなさんには常日頃から新規事業に向けて鋭意専心に業務に励んでいただき心より感謝をしております。今日から6月も後半戦です。ここで一旦は仕切り直して次に進めればと思います。少し苦言にもなりますがこれから空中分解にならないように提案をさせていただきます。草創期のためいろんなことがあって当然で私もそれでよいと思っております。みなさんの貴重な意見を聞きながら進めていきたいと思います。そのため忌憚のない意見を言える仲ではいたいと思います。それとこれから長く勤めていただきたいこともあり正直に現状もお伝えします。
みなさんもご承知の通りお米や野菜の高騰化もありこの三、四ヶ月の食費は二倍になっているようです。また人数も増えているため当然ですが人件費も嵩んでおります。そのため食材の残飯をできるだけ出さない。お米を一粒も捨てない心がけだけはお願いします。ヘタを取るだけとかにしてください。人参や大根の皮剥きもしない。ピーマンの種も捨てない。よく洗うだけでお願いします。最後まで使い切ることに徹してください。また精進料理のため野菜がとにかく中心です。卵とかさつま揚げは隠し味程度の食材となります。例えば麺類の場合とかですが。また切り方も大きさ、厚さ薄さとすべてこちらは決めております。自分流にはお気をつけてください。家族や職員から常に苦言もあります。本当は私がすべてやりたいのですがどうしても来年には司法試験の合格の道筋をつけたいためモンクモードに切り替えてやらないと受かりません。その代行をお願いしているわけです。また昨年度の決算が初めて減収減益になりました。赤字決算でもあります。一回の料理でニ人区ですと人件費も当然二倍にはなります。連携や指導という意味もあるのでお願いはしております。ただその場合はこちら都合とワーカー都合もあり時給も変動ありかもしれません。因みに今日は隙間バイトの人だけで5人です。また用僧(単発依頼のお坊さん)も1人います。料理部は現在は収益性はまったくありません。すべて持ち出しです。あくまでも福利厚生と先行投資です。
今年に入ってから特に物価高もあり法事の減少が顕著です。また昨日現在で今年のお盆供養の申し込みも4割減のようです。いまだ様子を見ている人もいるようなので後半に伸びてくることも予想はされておりますが厳しい状況にはあります。名前を出してまことに失礼ですが○○さんには週2日ないし3日の勤務要請がありました。そこで料理人としての腕前と事務処理能力を認めてもらえればという条件付きにしました。本人はそれでと快諾をしてくれております。料理人グループの人たちとはどなたとも雇用契約はしておりません。突然の解雇可とはなります。そういうことはないとは思いますが実際には素性はわかりません。履歴書や調理師免許、資格証の提出や提示があったのは今のところ○○さんと○○さんだけです。お二人に関しては自ら店舗経営をしていた実績や料理留学の経験もあります。指導者でもありそれなりの待遇も考慮をしないといけないながら甘んじております。雇用契約のある職員は全員が履歴書、身分証明書、保証人書、誓約書の提出義務はあります。また小論文とパソコンの実技試験、僧侶の場合には➕書道や御詠歌、読経試験もあります。その上での採用となっております。その点だけはご承知おきください。
また社会保険労務士や経理担当者からは自分都合の出勤についてはできるだけ斡旋はしないでください、むしろできるだけ控えてほしいという提案はありました。あくまでも勤務目的と日時は事前に了承済みにしておいてください、とのことでした。今はまだ流動的でよいと思いますが今後は不公平とかにならないように一定の配慮は必要です。少数精鋭がモットーです。趣旨はいつもブログにて縷々、旗幟鮮明にしております。ここは割と恵まれた職場です。タイミーとの契約は今は切れておりますがメルカリハロから募集をしたところタイミーほどではないもののすぐにワーカーは決定します。新人枠も若干は必要です。個人的にも大勝負をしているので内情を察していただけますと幸いです。ただいずれにしてもよい方向には進んでおります。新聞折り込みチラシ効果もあって収支は改善されております。そこまでのご心配はしないでください。今後に向けて飛躍できるように一層のご活躍を期待してやみません。引き続き宜しくお願い申し上げます。
追伸 非営利であっても食堂ができて稼働し始めた場合には二人体制になってはくると思います。まずは集客からにはなります。また、経理から今日、訂正の連絡がありました。お盆供養の申し込みが現時点で昨年の4割減でなかったそうです。むしろ逆で大幅増とのことでした。全体的に改善の予兆のようです。ご安心ください。
令和7年6月17日
見性院住職