私の調理法 其のニ

店舗展開のための調理場が少しづつ出来てきております。今年の二月からほぼ毎日,隙間バイトの料理人,調理補助の人を見させていただきました。凡そ100名の方と仕事はできたかと思います。そこで分別できたことは調理経験はやはり料亭,レストラン,ホテル,居酒屋、専門店での勤務に限ります。病院、学校(保育園含む)給食、介護,老人施設では腕は磨かれません。ファミレスとかのチェーン店も難しいです。社員食堂が微妙なところです。それでも本当に料理が好きで独学でも一流の人もいるので何とも言えませんが。そのために料理歴を事前にお聞きすることがあります。なかなか答えたくない人もいるようです。また振り出しに戻って人選をすることになりました。
新規事業を展開することは至難の業です。鍛錬も根気も必要です。どのくらいの時間と労力と資金を費やしているかわかりません。それでも教科書には書いてないこと。動画では知れないこと。貴重なお金では買えない経験と示唆、洞察眼を手に入れられたと思います。ここで諦めたら終わりです。今日は災難続きでした。一晩中,2時間置きに起きては火を入れていた茹で小豆に調理担当者が塩で味付けをしてしまいました。砂糖と間違えてしまったそうです。。また二日間煮込んでいるカレーを中火のため焦がしてしまい破棄となりました。料理に失敗はつきものとは言え落ち込みます。これなら最初から最後まで私がやった方がにはなってしまいます。日々修行です。忍耐力がないと続きません。しかしながら将来的にオーナーになる人にはこれも投資の一環なのかも知れません。あらゆる辛酸を舐めておくことが成功にはつながります。すべては肥やしになります。コツを掴みツボを抑えるにはこうした失敗から学ぶことが最善です。思えば不肖私も失敗を繰り返しながら上達したものです。ここは寛容に対処して前進したいものです。料理を教えながら失敗も繰り返し教育をします。それでいて報酬を支払わなくてはいけません。根気のいる仕事です。自分の分身や後継者の育成は多難です。
私はこれまで弟子の育成でも困難を極めてきました。それでも今があるのは実行したからです。苦労は後々浮かばれます。その日を楽しみに今日も頑張ります。弟子とともに成長します。僧侶の会(善友会)を創設しました。これも苦労の連続でした。それでもやがては財産になります。したことはすべて却ってきます。精進精進また精進。一生精進あの世まで。
第二章としてまた今日から挑戦し直します。多難続きの還暦前の日々です。何か神仏からの試練をいただいているものと思われます。仕事も目一杯に入ってきております。そう簡単には過ごさせてもらえません。葛藤の日々の中で迎えることにはなるのかも知れません。これも楽しみに釈迦の掌(てのひら)の上で熟慮をしたいものです。時間はかかりますがこの苦労も無にはしたくありません。自分自身も成長できたと思います。これも先行投資です。本業もかなり忙しくなっております。無理をせずに流れには逆らわずに平常心ではやっていきたいと思います。メニューもできてはおります。ハード面,ソフト面とカタチにはなってきております。ヒト、モノ、カネと整っては来ております。それなりの人脈もできました。ただ料理もやはりセンスです。才能と才覚は私は必要であると思いました。料理も人なり,です。やはり一流の料理人は三拍子が揃っておりました。なかなか非の打ち所がない人もいます。これぞ一流と言える人にはオーラや品があります。雰囲気が全然,違います。これも見させていただきました。その人たちと繋がっただけでも収穫はあり,です。またこうした一流の料理人はパソコンなどの事務処理も長けていたりします。自分でパンフレットとかを作成してくる人もいました。ところが普通のちょっと料理が得意というひと。調理師免許は持っているもののという人は事務はまったくダメという人があまりにも多かったです。これで世の中で生きていこうなど甘すぎるなあという人ばかりです。本当に人材がいないなあと思いました。
私の持論,優秀な人はみな都会へです。だからよいお店もなかなかないわけです。地方で事業を起こすことは本当に難しいです。人材の発掘だけでも一苦労,さらに育てるのも。しかしここで投げ出すわけにもいきません。やることは多岐に渡ってしんどいところではありますがこの難所を乗り切れれば道筋は必ずできてくると信じております。お盆が終わり息つく暇もなく全体が動き出しました。ただ多方面への投資もあるので回収のためにも今は働くしかありません。ZENリゾート構想も立ち上げました。寺院勉強会も活発化してきました。メディア出演効果,チラシの浸透,口コミとよい流れはできてきております。この流れを止めてはなりません。もうひと頑張りです。いざ,出陣です。
令和7年8月20日
見性院住職