習慣と福利と実績

今回は習慣化による精神的肉体的な効能があること。福利厚生による業務の利便性。そして過去の実績による現在の経済的安定性について述べさせていただきます。今は時代はYouTubeかと。特に関心の高いと思われるものに年金受給者による現在の生活、受給額を聞くものがあります。チャンネル登録者の多いことには目を見張ります。給料とは違って高齢者が現在の受給額を赤裸々に語ったりする番組です。人の財布の中身を知れると知って視聴回数はどれも数万回です。どのような仕事をしてきたのか。家族のこと。趣味。老後の生活など忌憚なく話してくれる人が多くとても参考になります。いずれは誰でも行く道です。主な視聴者層はよくわかりませんがおそらくは中高年のはずです。政府に対する露骨な不満などもあります。健康法、老後の悩み、病気のこと。家族仲のこと。離婚したことなど、それはそれは赤裸々です。今後の人生に大いに役に立つことばかりです。それでは本題に入ります。

習慣化のことですがこの春に少し体調を崩して暫くの間、筋トレやランニングを休みました。激しいトレーニングであったこともあり見る見るうちに筋肉もつき贅肉も削ぎ落とされ体重も10キロほど減量ができました。時に1日一食のこともありました。食事制限と時間割で組み立てかなり禁欲的生活でした。そのために2週間に一度の成分献血とも併用していたためか体調を崩してしまいました。いわゆるリバウンドもあり少しの間、休息期間に入りました。トレーニングは気が向いた体調のよい時にすることしました。食事制限も1日一食から二食に。それから三ヶ月、また元のトレーニングに少しづつ戻しております。ところがあっという間に筋力も体力も落ちてしまい30分の筋トレ、30分のランニングがきつくてきつくてたまらなかったです。あんなに難なくこなしておりながら辞めてしまうとこうも早く落ちてしまうことには驚愕しております。そこで悟ったことは長く続けられるプランをつくり身体が悲鳴をあげるほど頑張らないということに結論が行きつきました。今度はマイペースでやることにしましたので大丈夫かと思います。食事制限もやはりあまり無理をせずにほどほどにがよいと思います。どこかで必ず挫折します。これは勉強にも言えることで詰め込みはやはり長続きはしません。毎日、コンスタントに嫌にならないように継続をすることだと思います。継続によって楽にできる習慣がやはり身につくようです。日々好日、日々進化、日々新たにまた心機一転、頑張っていきたいと思います。

次に福利厚生ですが現在、当院はもうこの5、6年は毎日毎日、お弁当作りをしております。これは職員、職人、家族用のための福利厚生の一環です。将来的には子ども食堂、高齢者弁当へのステップとして継続しております。大企業ですと社員食堂があり無料のところもあります。社内にスポーツジム室や瞑想ルーム、お酒が飲めるラウンジやカフェが完備してあるところもあるようです。当院はそこまではとてもできませんが昼食や夕食の補助の一つとして提供をしております。幸いにお供物も多くそれも職員で分け合っております。私は職場環境を少しでもよくしたいため日頃から工夫参究はしております。いつも和気藹々とした雰囲気の中でやれているのではないかと思われます。野菜づくりもしているため自給自足的な寺院にはなれると思います。お休み処には豆から挽いたコーヒー、アイスクリーム、自動販売機、給茶機も完備です。職員のための休憩室も用意しました。今は客殿(書院)も大改造中です。この好時節中にできるところまで仕上げてしまう予定です。人手不足の世の中でよき人材に来てもらうためには福利厚生の充実は避けて通れません。この点にも留意していきます。どの社会でも人材の争奪戦でもあります。これができていくところしか残れないと思います。超淘汰時代に入ってきていると思います。ピッチはあげていきます。

そして最後は過去の実績による現在の経済的安定性、効果について申し上げます。この季節は比較的には葬儀は少なく葬儀社や寺院では今は少しのんびりとできているのではないかと思います。しかしながら、もう随分と前から法事は激減をしてきております。そこに追い討ちをかけるようにコロナ禍が襲いかかりました。結果は直葬と一日葬儀の急増です。特に都会では直葬がかなり多いと言われております。そうしますと寺院や僧侶の収入は途絶えてしまいます。さらに墓じまいも加速度的急増です。そんな中、当院ではかつて当院の僧侶で葬儀をしたという方からリピーター依頼の方がおかげさまで増えております。今週だけでも二件です。今の時代は二極化しているために5万円、10万円のお布施でも高いという人はいます。かと言って富裕層は50万円、100万円のお布施でもさして気にしておりません。ご指名の人はそういう人たちのため心から喜捨をしてくれます。見性院にはお布施の額を度外視で頼んできてくれるファンもいます。檀家寺から信者寺にしておいたおかげです。四方八方、関東一円からお呼びがかかります。お布施の公開をしているため安心して頼めるのも強みになっております。また口コミで広がり人の紹介が多いことも特徴です。さらには新聞折り込みチラシ効果なのか直接依頼もあります。見た人から賞賛や絶賛の声もいただいております。応援しております、というお電話も時々あります。知名度が増しブランド力、あるいはメディア出演等もあり安定的に件数を伸ばしております。墓じまいはほとんどなく受け入れの案件ばかりです。これまで頑張ってやって来た成果が出ておりとてもありがたい限りです。時間はかかりますがいつかは報われる時は来るものです。

今後は安定的増加により一極集中化時代に相応しい寺院運営ができそうです。軌道には乗ると思われます。10年後,20年後を見据えてやってきましたが間違いはなかったと思います。断言できます。来客と電話は交互に来ます。そこにメールで申し込みや相談と引っ切りなしです。人生はやはり自業自得、自己責任としか言いようがありません。すべては自分の中にあります。老後の生活が自分の人生の成績表そのものです。政府や他人のせいにしても始まりません。おかげさまで生きて来た人はおかげさまの老後です。利己的な生き方をして来た人にはそのツケが回って来ているだけです。自らの撒いてきた種を収穫しているのが老後です。年金と暮らしの動画を見てつくづくそう思う今日この頃です。生き方×働き方×考え方＝人生の結果、です。生産性×人間性＝老後、です。自分×利他＝幸福度、です。習慣化ができれば成果となります。それが実績となって幸福度指数に反映されます。絶妙なタイミングでいつもスポットに葬儀が入ります。あみだくじを引いているようです。微風に吹かれて風鈴を聴きながら人生の佳境に入ります。楽しみながら。

令和7年6月5日

見性院住職