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参道工事が始まる

漸く参道の敷石工事が始まりました。毎日,五、六人の作業員の人たちが急ピッチで進めてくれています。この参道に新たな石畳が敷かれますと境内は一新されて見違えるようになることは間違いありません。還暦前の事業の一環です。これも長年の懸案事項でした。今や私は自分の人生に満足をしておりいつ死を迎えても何の後悔もなしという心境にもなっております。すべて自分のペースで生きられます。これはやはり一か八かの賭けに出て果敢に突き進みやり抜いて来た結果得られた一生の財産です。生涯残せるものを築いたものに与えられる勲章だと思っております。しがらみをぶっ壊して独自の生活圏,経済圏、自由圏を獲得した成果です。宗門的な役職には一切付かずフリーでフットワークよく動けたことが勝因かと思います。しがらみを断ち体制と闘い壁を突き破ったことがよかった、幸いしたと思います。

今や誰にも遠慮もせず言いたことはすべて言える、やりたいようにやれる。こんな恵まれた環境は他にはありません。管長や総長などにはなるものではありません。ただの飾りでしかありません。思い切ったことは何もできないし通り一遍のいつもつまらない告諭を述べているに過ぎません。そんなものは誰も読んではいません。自身の意見も通りません。オーナーになることの方がずっと価値があります。権限がまったく違います。思い通りに操り一度決めたら一気呵成に突き進み獲物を狙うように突進して我が物に仕立てあげる方が快適で合理的です。そして斯界をどうにかすることよりも自分の城を築いたほうが遥かに意味はあるし実績にもなります。もうもはや私は宗門には期待もしていないし興味もありません。未練もなくなって来ております。今は起業家や法律家になるための準備を進めております。いっそのこと単立になって自分ごとに専念した方がまだましとさえ思えます。そんな時代にやがてなっていくのかもしれません。

私の方は信者、信奉者がわんさかわんさかです。いつも活気と熱気があります。人で溢れ返っております。人は引っ切りなしに来ます。オファーもです。だから人に合わせることなど無駄です。気を遣うことなどありません。すり寄る必要はありません。むしろ突き放しておけばよいだけのことです。自分でどうにかするでしょう。そこまで暇な人はいません。所詮は人は自分のことで精一杯です。あとは後腐れない付き合いができるかだけです。ただ私は経済合理性のある生活を追求しておりその核(コア)となって寺院再生を果たしたいと思っております。これまで敢えて心を鬼にして時には強面を装って人を強迫することもあったかと思います。一刀両断してしまう気概がなかったなら新時代などつくれません。ただ振り返って見てこれがないとなるものもならないし真剣勝負をした人にしか幸運は降って来ません。

これから益々,当院には雪崩を打ったように人が押しかけてくることは間違いありません。そのためにも常に準備をして先手先手で行くしかありません。飽和状態は避けなくてはいけません。病院や神社,寺院の廃墟が目立って来ます。寺院の役割はもうそろそろ終わります。いやほとんど終わっていると思います。あとはどう精算をするかです。布施収入が増えることはありません。当院では墓地や樹木葬が今はよく売れております。駐車場契約者も増えております。貸し席業としての教室も利用者増です。当面はそうした不動産収入も増やしながら次の一手を考えます。供養とか祈祷はもう収益化しません。流行りません。斡旋しても無駄です。人々は離れていく一方です。宿坊や霊場も時代は終わりました。一時代のブームだったと思います。御朱印も含めてです。副業としての社会福祉業務とも両立しないと思います。むしろ共倒れです。

私は飲食業務に活路を見出そうとしております。それと士業との連携です。カフェレストランとかを運営する場合にはイタリアン、蕎麦屋、精進料理や日本料理になると思いますのでできたら見性院会員制倶楽部にして優先枠をつくることになると思います。それと檀信徒優先も考慮をしないといけません。当面は檀信徒をどんどん増やしながら資金をつくり付加価値の高い空間の演出をします。積極投資ができる寺院は今やほとんどありません。今やれば目立つし将来性があるということが実証できます。そこに人は集まります。これからは加速度的に檀信徒が離れる時代です。そしてほんの一部の寺院だけに一極集中化します。そこだけが飛躍的な発展を遂げることになるはずです。そのための仕掛けと仕組みがつくれれば勝ちです。勝敗が決定的に位置付けられる時代です。明暗が分かれて収斂します。本当に面白い時代になります。私は今からワクワクドキドキです。

毎日毎日,新しい人が働きに来ます。また住み込みで働きたいという出家希望者も現れました。お中元が毎日届きます。供物も溢れんばかりです。先代の時とは雲泥の差です。家族経営を辞めて大正解です。独自のネットワーク、組合、僧侶仲間たち(サンガ)をつくって大正解,大成功しました。どんな行事でも文句をいう人は一人もいません。いつも和気藹々として全員が気分よく思いっきりすべてを満喫し切っております。理想のサンガはつくれます。独自のグループをつくって活動をすることもできます。宗門的な組織から一線を画して気の合う仲間でグループを作らない限り足の引っ張り合いです。貶(けな)し合い、共倒れ,もたれ合いでしかありません。そもそもが同業者は敵であることを知らないといけません。商売敵なのです。そこで腹の探り合いをしたり牽制しあっている時間など無駄でしかありません。共存共栄も大事です。ただ今は完全に大淘汰の時代です。何処も誰も余裕はありません。食うか食われるかの瀬戸際です。その時代に生き残る方策を見出すしかありません。私は図らずも目論見は大的中しました。大発展させる仕組みは作れました。運もよかったと思います。これからも大いに期待をしてくださって結構です。ファイト!

令和7年7月3日

見性院住職

 

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