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ホテルオークラ東京にて

今朝は朝のお勤めが終わって東京虎ノ門にあるホテルオークラ東京の朝食ビュッフェに行ってきました。自称料理研究家のため時折,食べ歩きはします。ただし一日一食か二食で夕食は摂りません。アルコール類も一切禁じております。基本的にはベジリタリアンです。そのため時間的にも食材的にも制限があります。それでも調理は好きで飲食店経営をすることへの夢や情熱が冷めることはありません。またオークラの庭園や大都会の建造物を見て歩くことは大好きです。時間ができたら美術館巡りをすることが今からの楽しみになっております。

オークラの朝食ビュッフェもそれなりには好評のようです。ひと通りのものは食しました。全体的にはどれも美味しく満足度は高かったと思います。顧客のほとんどが外国人で混雑しているため制限時間1時間でした。5,000円だった料金も6,500円に。値上げは時節柄仕方ありませんが。ただ先日に宿泊した芝浦のフェアモント東京に比べるとやはりフェアモントが格段によかったと思います。食事の内容はさほど変わりませんが雰囲気やサービス,絶景、高級感はフェアモントです。それでも私は個人的には虎ノ門という場所は好きなエリアなのでオークラの前の霊南坂通りとかの雰囲気は気に入っております。最近は虎ノ門ヒルズができて一層の高級感が漂っております。進出をするならやはり港区の一等地です。それなりにはいつも物色をしております。進化を続ける大都会東京です。超高層ビルが林立をしてまだまだ建設ラッシュは継続中です。そんな中にあって取り残されているのが寺院です。学校校舎の老朽化も目立ってきているようにも思いました。不動産寺院とそうでないと寺院の格差が広がっているようにも思います。港区の寺院の老朽衰退化と置き去りも顕著です。ビルの谷間にあって朽ちて来ているのも悲惨です。

これから東京寺院も廃寺化はするのだと思います。森ビルなどに借地権を譲渡して建て替え、不動産に依存している寺院はまだ今はよいかもしれません。しかしながら将来的には抵当権により没収ということもないとは言えないと思います。不動産に頼り本来の宗教活動による布施収入が目減りをすれば早晩は立ち行かなくなります。すでにその状況下にあると思います。東京寺院は特に寺院が密集しており土地もなくキツキツにあります。新規開拓もできません。たとえ東京寺院と言えども私のように一カ寺だけ単独で独自路線の大改革はできないはずです。今日は芝の増上寺をはじめ近隣の寺院を散策しましたが想像以上に小振りで手狭です。建て替えすらできるかわからないような寺院だらけです。たとえ森ビルによる立ち退きで再建できた寺院でも超高層ビルの傘下では何とも寺院の佇まいや奥ゆかしさはありません。やはり京都寺院と比すると東京寺院の魅力は半減だと思います。中には高層ビルマンションの一階が寺院の本堂というところもありますが共存共栄はしないと思います。最近は京都や大阪でもホテルの中に寺院本堂が内包されたり組み込まれたりしております。寺院は寺院として独立をし世俗を寄せ付けない威容を誇示しないと信者を魅了はできません。世俗化をしたら堕落して終わりです。どこかで一線を引いて聖域をつくらなかったら存在価値はなくなります。浮き世の塵を払い人間としての尊厳性を追求する場です。もはや都会の喧騒の中に埋もれて取り残されているようにしか私には見えなかったです。

幸い当院は幸か不幸か郊外に位置して宗教法人に相応しい佇まいと静けさを保っていると思います。そのために遠隔地から信徒が押し寄せます。関東一円です。東京や群馬からも大勢の人が来てくれます。私は最近,還暦を迎えてその思いを赤裸々に綴っております。経済的にも精神的にも肉体的にも自らを追い込み大勝負をしました。ギリギリの瀬戸際までやってみました。しかしながら一時の危機からは抜け出て今は回復基調にあります。これから秋彼岸,年末に向けて波は起き必ず結果は出せると信じております。待ちと溜めと引きの時と思っております。この時を逃さず準備をします。助走期間が大事です。第二の創業期でもあります。私自身は林住期であり転換期でもあります。暫くは脇目も振らずにモンクモードにシフトをして一心不乱に集中したいと思います。

早ければ第二本堂会館を三年以内に。遅くても五年以内には完成させたいと思います。東京や京都,大阪に出張時には必ず建造物の視察をします。新寺院システムは構築しましたので次は新寺院建築の創造という課題があります。見性院モデルを完成させてZENリゾート構想につなげていかないといけません。新時代のための新精進料理の研究もしております。台湾の素菜料理を参考にしております。還暦を過ぎたら何か引っ掛かっていたものが吹っ切れて私の場合には精神的にも肉体的にも気が楽になりました。もう残された人生なので遠慮もいらないしやりたいようにさらにエンジンを吹かせようと思えるようになりました。まさに黄金時代に突入したという気分です。これまでの知見と経験を生かせた人生なので読みが的中します。それだけに不安もなく自信が漲るばかりです。これまでやってきたようにやれば大丈夫と自分に言い聞かせればよいだけです。前人未到のことができているので未来に対しては楽しみしかありません。読み通りに大入りにはなって来ました。先週に引き続き昨日も新聞記者の取材がありました。全国紙にまた掲載のようです。弾みはつきます。これでとんとん拍子に進めば願ったり叶ったりです。必ずすべてのことをやり遂げます。やって見せます。ご期待ください。

令和7年9月10日
見性院住職

 

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